物事を顧みず、ひたすら自身にとって都合の良い部分だけを見て突き進まなければならない、ポジティブ社会への拒絶反応 Studio One(以下S1と略す)はv2が出た頃からずっと気になっていたDAWだ。比較的良心的な価格設定(セールを上手く利用できた場合)、後発の優位性を生かしたインターフェイス、そして何よりMelodyneとの統合は驚きだった。 実際にあの機能を利用するかどうかはともかく、単に他のDAWを後追いするだけではなく、何か独自に新しいことをやっていきたいという意気込みが感じられ、それが魅力的だったのだ。それは今や安定期に入ってしまった感のあるかつてのReaperに感じたものに似ている。そして潜在的ユーザーもまたReaperと被っているように思え、つまりReaperのライバルとしても気になっていたのである。 しかしそれとは別にまた気になっていたことがある。それはS1は他のDAWよりも