NHK で3年を掛けて放送されている司馬遼太郎原作のスペシャルドラマ『坂の上の雲』最終章。数多くの迫力ある戦闘シーンが描かれた本作の VFX 制作をご紹介しよう。 細部までリアルさを追求したハイクオリティな映像 今回の VFX アナトミーは、12 月4日から放映中の NHK スペシャルドラマ『坂の上の雲』の第3部を紹介する。『坂の上の雲』は明治時代を生きた3人の青年の青春群像劇だ。最終章となる第3部では日露戦争を中心に描かれるため、日本の連合艦隊とロシアのバルチック艦隊の海戦シーンなど見応えのある VFX シーンが満載である。本作では、NHK だけでなく、NHK メディアテクノロジー、オムニバス・ジャパン、、NTT メディアラボといった国内の主要プロダクションに加え、韓国、ドイツ、インド、タイなど世界のプロダクションと緊密に連携することにより、90 分4話分で 2,000 カット近い VF