ヘミングウェイの『陽はまた昇る』、マーガレット・ミッチェルの『風と共に去りぬ』、J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』。いずれも、いまとなっては不朽の名作として世界で読み継がれる小説たちだが、これらがまだ“無名作品”だったころ、誰よりも早くその価値に目をつけ、読者に紹介した老舗ブッククラブがある。 創業から90年。そのブッククラブは、「ネクスト・ヘミングウェイ、ネクスト・マーガレット・ミッチェル、ネクスト・サリンジャー」をフィーチャーすべく、新進気鋭作家の最新作・デビュー作を世に紹介するブッククラブとして返ってきた。今度は、デジタルの「本の定期購入サービス」を用いる。 ゲイ女性小説家・無名作家を紹介した老舗ブッククラブ、オンラインベースに大刷新 米国には、20世紀初期からブッククラブという読書家たちの団体が存在する。広大な国ならではの悩み「本を読みたいが近所に本屋がない」を解消する