米国には日本のセミとは全く違う「周期ゼミ」もしくは「素数ゼミ」と呼ばれる種類のセミたちが生息している。今年は、イリノイ州シカゴなど、北米中部がその中でも17年周期のセミたちの発生年にあたり、ちょうどこの6月がそのピークなんだとか。 なんでも、予想される発生総数は70億匹だそうで、3年前の2004年にニューヨークなどで大発生したときは60億匹だったというから、それを上回るものすごい数のセミたちが米中部で一斉に鳴き声を響かせているらしい。 このセミ(実際には3種のセミの総称なのだが)の特徴は、なんといっても、正確な体内時計によって、ある集団に属するすべての個体が、一斉に13年もしくは17年おきに羽化するということ。したがって、それぞれの集団の生息地域ごとに、13年もしくは17年に一度ずつしか、セミが発生しないようになっている。つまり、2004年に大発生したニューヨーク市では、2021年まで素数