大阪府警は7日、20代の男性警察官2人が「還付金詐欺」を見抜けず、大阪市内の70代女性が約95万円をだまし取られたと明らかにした。警察官は、ATM(現金自動受払機)を操作しながら電話する女性に代わり、詐欺グループとみられる相手とやりとりしたが、詐欺と気付けなかったという。府警は「指導を徹底したい」と話している。 府警刑事総務課によると、大阪市内にある警察署の地域課の巡査長と巡査は6日夕、金融機関のATMを操作する女性を発見。巡査長が女性の電話を代わったが、相手は「ATMの操作で不明な点があったみたいで、コールセンターで説明している」と答えた。女性も「ATMの使い方を聞いているだけ」と説明したため、警察官2人はその場を離れたという。