中国・福建省の養豚場。抗生物質の使用によって薬剤耐性菌が広まり、人の健康への懸念が生じている(米ミシガン州立大などの研究チーム提供) 家畜向けの抗生物質の使用によって、中国各地の養豚場で飼われているブタにさまざまな薬剤耐性を持つ細菌などが広まっているとする研究結果を、米ミシガン州立大や中国の研究チームが11日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。 周辺の農地の土からも細菌の耐性遺伝子を確認。排せつ物を利用した肥料を通じて広がった可能性がある。チームは「耐性遺伝子が人の病原体に取り込まれて治療が困難な感染症が多発しかねない」と警告。抗生物質の適正使用や監視体制の整備を求めている。中国は世界最大の抗生物質の生産国と消費国。家畜の病気を防ぐ目的で大量の抗生物質が使われているが、明確な規制がないという。(共同)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く