原発事故で多くの住民が避難した村の復興につなげようと、福島県川内村が村内に建てた工場で栽培した野菜が、3日から福島県内のスーパーで販売され、村長が店頭に立ってPRしました。 原発事故で住民が避難した福島県川内村は、去年4月、元の場所で役場の業務を再開しましたが、現在、戻った住民は4割ほどのおよそ1200人にとどまり、働き盛りの若い世代の帰還が課題になっています。 このため村は、雇用の場を増やそうと、ことし4月、村の中に放射性物質の影響を受けないよう密閉された環境で水耕栽培ができる野菜工場を民間の企業と共同で作り、レタスやほうれん草などおよそ30種類の野菜の栽培を始めていました。 そして、検査などが終わり、商品化にめどがついたことから、3日から福島県内5か所のスーパーで一般向けの販売を始めました。 このうち、郡山市のスーパーでは特設のコーナーが設けられ、10種類の葉物野菜が入ったパックなど3