品川区の北部に位置する五反田。江戸時代、目黒川の谷周辺にあった水田が5反(1反=約300坪)あったため、こう名付けられたといわれています。明治44年(1911年)、五反田駅の開業を機に、目黒川に面した小さな集落も急速に発展。今や新宿、渋谷、池袋に次ぐ規模の繁華街のひとつで、山手線沿線では大塚、鶯谷と並ぶ歓楽街として知られています。その一方で、駅北側には江戸時代に名だたる大名らがこぞって屋敷を構えた由緒ある高級住宅街で、「城南五山」と称された台地が広がります。城南五山とは城南地区を代表する高級住宅街の総称で、五反田にあるのは池田山と島津山。にぎやかな駅前とは異なる、閑静なエリアといった印象です。