住み方や街づくりも「低炭素」を意識へ 〜 「コンパクト」な街の功罪 2008年11月 6日 環境社会 コメント: トラックバック (0) (これまでの 石井孝明の「温暖化とケイザイをめぐって」はこちら) 「車がないと生活できない」 「万巻の書を読み、万里の道を行く」。士大夫の心構えとして、中国の格言にこのような言葉があります。知識を吸収し、実地で確かめることを推奨しているのでしょう。私は旅行が趣味ですが、この言葉を知って旅をするごとに、その地域や見たものの背景を一層考えるようになりました。 日本各地を旅して感じるのは、地域ごとの交通事情の違いです。その土地の歴史、地形などで選ばれる手段が異なります。北関東、東北、北陸、北海道など、三大都市圏から離れて自立した経済圏を作っている平野部では、自家用車が交通手段として、大きな存在感を持っています。「車がないと生活できない」という話をよく聞きます。