自宅にこもり、ほとんど外出しない「ひきこもり」が全国で推定約70万人に達することが23日、内閣府が行った「ひきこもりに関する実態調査」で分かった。調査では家庭や学校でうまく関係を築けないまま成長し、社会でも溶け込めず不安を抱えてひきこもる人々の姿が浮き彫りになった。 調査は2月、全国5千人の15〜39歳を対象に行い、3287人から有効回答を得た。統合失調症や身体的な病気、妊娠、家事、育児の理由以外で6カ月以上ほとんど家から出ず、外出は近所のコンビニや趣味の用事の時だけと回答した人を「ひきこもり」と定義したところ、全体の1.79%が該当。人口推計から全国のひきこもりは約69・6万人と推計した。男女別では男性が66.1%と3分の2を占め、年齢別では35〜39歳が23.7%、続いて30〜34歳(22%)、20〜24歳(20.3%)となった。