タイ・バンコクの病院で、同国のプミポン・アドゥンヤデート国王と飼い犬(2010年2月27日撮影、資料写真)。(c)AFP 【12月29日 AFP】病気療養中のタイのプミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)国王(88)の愛犬「トーンデーン(Tongdaeng)」が死んだ。この犬をめぐっては、インターネットに同国王とこの犬を「風刺」するコメントを投稿したとして、不敬などの容疑で男性が逮捕される事件があった。 タイ語で「銅」を意味する名前を付けられた雌のトーンデーンは、飼い主のいない子犬だった時にプミポン国王が引き取り、2002年には同国王自らこの犬に関する本を執筆。それによって一躍有名になり、本も大きな反響を呼んだ。 トーンデーンは忠誠と従順さを称賛され、この本が出版された当時は、国民が硬直化したタイ王国でどのように生き、分をわきまえた生活を送るべきかを示す寓話(ぐう