Published 2023/10/12 16:41 (JST) Updated 2023/10/12 19:40 (JST) 3Dスキャンした頭蓋骨。上が山口県西部で見つかった弥生人の頭蓋骨、下が広田遺跡で見つかった頭蓋骨。広田遺跡のものは後頭部が平たい(九州大の瀬口准教授提供) 鹿児島県の種子島にある弥生時代末期―古墳時代前半ごろの集団墓地「広田遺跡」で発掘された人骨を分析した結果、頭蓋骨の後頭部が平たくなるように意図的に変形させていた痕跡が見つかったと、九州大のチームが12日までに発表した。これらの人々は、ルーツが不明で農耕をしていた痕跡がなく、生活や文化が当時の日本列島の他の地域と異なる「謎の集団」とされる。 以前から頭蓋骨を変形させていた可能性は指摘されていたが、確証は得られていなかった。頭蓋骨を意図的に変形させる風習は、中南米や欧州に存在していたことが知られている。日本の古代社