日本ハムファイターズ アドバイザー藤井純一が説く プロスポーツの経営論(前編) プロ野球の球団とJクラブで求められる経営に違いはあるのだろうか。セレッソ大阪と日本ハムファイターズの社長を務め、近畿大学で経営学部教授として教鞭を執る藤井純一氏に話を聞いた。 【後編はこちらから】 | 【サッカー批評issue60】掲載 クラブ社長と球団社長の違い 「サッカーはクラブ、野球は球団。まったく別物だよ。そこを混同して、ウチのクラブを『球団』とか書くライターがいるから、困ったもんだよね」 以前、クラブ経営に関わっていた方から、そのような指摘を受けて、いささかドギマギしたことがある。自分も駆け出しだった時代、クラブと書くべきところを無自覚に「球団」と書いてしまった記憶があるからだ。 果たして、クラブと球団はどう違うのか。私は「公共性の有無」と考えている。 クラブが地域に根差した「公共性」を自明としている