葛西(右)と佐々木(左)の体に残るおびただしい数の傷跡がその危険な戦いを物語る 手に取る武器は蛍光灯やカミソリ。イスなんて生半可なものじゃない流血必至の「デスマッチ」が人気を呼んでいる。 前回の記事(『閲覧注意! 染谷・菊池凛子夫妻もハマる“デスプ”女子急増中、流血必至のデスマッチとは』)でも紹介したように「プ女子」ならぬ「デスプ女子」まで現れているのだ。 特に今、最も注目を集めているのが、わずか10名の小さな団体「FREEDOMS」。今回、同団体に所属する“デスマッチのカリスマ”葛西純と、FREEDOMSの選手兼代表である佐々木貴の痛くて危険な「デス対談」が実現。ふたりが語った“デスラー”としてのプライドと究極のデスマッチ像とは? ■デスマッチとはダチョウ倶楽部である!? ―最初にデスマッチとは一体、何か?を教えてください。プロレスとはどこが違うのでしょう。 佐々木 プロレスもデスマッチ
男の意地と意地。魂と魂を削り合う音がした。 束になった蛍光灯が脳天を叩き割り、額から鮮血が飛び散った。 剃刀やノコギリが刃を光らせる十字架のボードに身体を叩きつけられ、ガラスの塊が宙を舞う。 そうかと思えば、キャンバスにばらまかれた画鋲の上に、男気を見せるとばかりに自ら体を叩きつける。キャンバスはめくれ、高所からダイブし、奈落へ落ちていく。さらにルアーだ! 剣山だ! サボテンだ! 次々と現れるアイテムが全身を切り刻み、破片を肉体に喰い込ませながら血まみれの男が雄叫びを上げると、ホールの観客から悲鳴にも似た声にならない歓声が湧いた。 次の瞬間に何が起こるのか、いや現時点で何が起こっているのかすらわからない。ただ、これまでに感じたことのない、どうしようもない衝動に魂が突き動かされ、気が付いた時には、声は涸れ、涙を流していた。 これが、デスマッチなのか――。 はじめての衝撃に打ち震えたまま、彼の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く