地球上に生命が誕生して以来、5回の大量絶滅があった。 最初に起きたオルドビス紀末、その次のデボン紀後期にほぼ絶滅しかけていたが何とか乗り切ったものの、古生代後期のペルム紀末にとどめを刺されるかたちで絶滅してしまった三葉虫だが、その存在は多数の化石に残されている。 だがこれまで発掘された化石には腹部がわかるようなものがなかった。ところが新しく発見された化石によって、三葉虫のお腹は想像以上に複雑であることが判明したそうだ。 三葉虫はおよそ3億年前の海にうじゃうじゃ存在していたが、2億5,200万年前のペルム紀末に絶滅した。 その化石は多数発見されていたものの、内臓まで観察できるような化石は希少である。『PLOS ONE』に掲載された論文によれば、今回、中国で発見された標本には鉄で赤みを帯びた腸が保存されていたという。 この画像を大きなサイズで見る カンブリア紀の海にはいたるところに三葉虫がいた