産経の「防衛最前線」という記事には首をかしげることが多い。 今回の「護衛艦きりさめ 100年ぶりの日豪友好の象徴に。インド洋撤退の無念を今こそ…」の「インド洋撤退の無念」の部分がそれにあたる。 要は、テロ特措法の期限切れでインド洋給油をやめたことを「撤退」であり「無念」としているのものだ。 だが、当時の海自には、インド洋給油はやめたいとする意見が強かった。人ぐりがつかなくなり、燃料をタダで呉れるフリー・スタンドを延々と続けることはできないというものである。 インド洋給油では、海自の人ぐりが限界に達していた。特に補給艦には5回も派遣される乗員が発生し、かんべんしてくれという意見が強かった。他にも、訓練ができなくなるといった弊害もあった。 給油を続ける意義にも疑念がでていた。 米海軍から情報を貰える利点はあったものの、やっていることは単純作業であり、無料のガソリンスタンド、フリースタンドと呼ば