従事者も3人感染 米国で3月下旬、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)に感染した乳牛が世界で初めて確認され、全米12州101農場に広がっていることが同国農務省(USDA)の発表資料から明らかになった。搾乳作業を通じて感染牛と接触した酪農従事者3人も感染していた。事態を重く見た農水省は、都道府県に周知を図る一方、牛に原因の分からない乳量減などの症状が出た場合、HPAI検査を検討するよう呼びかける。 USDAによると、乳牛の感染は3月26日、カンザス州で初めて確認され、6月14日までに計12州に拡大。生乳から多くのウイルスが検出されたことから、消毒が不十分な搾乳器具を共有するなどして感染が広がった可能性が高いという。 一方、感染牛の症状は比較的軽く、泌乳量の減少や食欲低下、透明な鼻汁の排出などで10日ほどで回復した。 米疾病予防管理センター(CDC)は4月以降、感染牛と接触した酪農従事者3人へ