JR大塚駅にできたばかりの駅ビル「アトレヴィ大塚」1階に小さな店舗『おむすび伝』がある。にこやかな笑顔を絶やさず「むすび玉」を販売しているのはイケメン主人の萱森教之さん(46才)。新潟県の『かやもり農園』の11代目主人で、いま注目の米農家でもある。 「1998年に長女が生まれて、安全でおいしい米とは何だろう、と考えたんです。思い至ったのは、冷めてもおいしい米が本物ということ。だとしたら自分で作った米でおむすびを売ろうと、2001年に移動販売車を購入し、販売を始めました」(萱森さん・以下同) 萱森さんの考えているのは「消費者と直接農家が繋がること。安全な土を作って、米本来の栄養価を持ったコシヒカリを食べてもらうこと」だ。消費者と農家の関係ができていればこの先どういう時代が来てもやっていける、と萱森さんは語る。 新潟県のほぼ中央に位置し、北越の小京都と呼ばれる加茂市に、かやもり農園はある。 米