新たに発見されたティタノサウルス類の1種、サバンナサウルス・エリオットラム(Savannasaurus elliottorum)。標本と、他のティタノサウルスとの比較に基づき再現した。(IMAGE BY TRAVIS TISCHLER, AUSTRALIAN AGE OF DINOSAURS MUSEUM NATURAL HISTORY) 竜脚類と呼ばれる巨大な恐竜たちが、かつて南米からオーストラリアへ移動した。そのとき通ったのは、太古の南極大陸だった可能性があるとする論文が、学術誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表された。 竜脚類は長い首を持つ植物食恐竜のグループで、史上最大級の陸上動物も含んでいる。今回の報告は、オーストラリアで新しく産出した9500万~9800万年前の竜脚類の化石に基づいたもの。そのうち1つは新属新種で、サバンナサウルス・エリオットラム(Savannasauru