1億2000万年以上前、羽毛恐竜ミクロラプトルがトカゲを頭から丸のみにした。その後間もなく死亡し、やがて化石となって中国北東部で発見された。この化石は、ミクロラプトルがトカゲを食べていたことを示す初の直接的な証拠だ。しかも、そのトカゲは新種で、古代爬虫類に新たな属が設けられた。(ILLUSTRATION BY DOYLE TRANKINA) 恐竜の腹の中で終わりを迎えた新種のトカゲが見つかった。 ヒンドゥー教の神インドラにちなんでインドラサウルス・ワンギ(Indrasaurus wangi)と名付けられたこの不幸な爬虫類は、ミクロラプトルという恐竜の腹の中から発見された。ミクロラプトルは、光沢を放つ羽毛に覆われ、4つの翼をもつことで知られる。今回の化石は、中国東北部にある1億3000万年前の白亜紀の化石の宝庫「熱河生物群」で発掘された。(参考記事:「玉虫色の輝き、ミクロラプトルの羽毛」)