頼朝が鎌倉幕府を興したのは、今から800年も前のこと。 と、文字で書けば簡単なんだけど、この「800年前」というタイムスケール感、ピンときますか? わかりやすく説明しましょう。大坂夏の陣が慶長20年(元和元)=1615年なので、今から406年前。頼朝が挙兵した治承4年は1180年だから、大坂の陣から430年さかのぼることになる。 つまり、現在から『鎌倉殿の13人』頼朝までさかのぼる、ちょうど中間点くらいが『真田丸』というわけだ。いい換えるなら、僕らが関ヶ原や大坂の陣を「昔のこと」と思うのと同じくらい、幸村から見て源平合戦は「昔のこと」だったわけだ。 なので、社会の仕組みや人々の価値観などが、だいぶ違う。もちろん、戦いの有り様も大きく違う。武士たちが、鎧を着て刀を振り回して戦っている、という意味では、似たような感じがするかもしれないが、『真田丸』の戦いと『鎌倉殿』の戦いとは、まるで別物とイメ