南米ブラジルのボルソナロ大統領が、ロシアによるウクライナ侵攻で肥料の調達が困難になるとして、アマゾンなどの熱帯雨林に広がる先住民保護区での資源開発を可能にする法整備を進めようとしている。肥料の主要成分であるカリウムの採取が狙い。先住民からは「乱開発に道を開く」と反発が強まっている。 「ウクライナ危機は絶好の機会だ」。ボルソナロ氏は3月上旬、地元ラジオ局でのインタビューで、国土の13%以上を占める先住民保護区での資源開発に強い意欲を示した。また、ブラジルにとってロシアは農業に必要な肥料の最大の輸入元であり、「(カリウムを)採掘すれば、ロシアへの依存を減らせる。鉱山や水力発電開発にも道が開け、先住民にも恩恵がある」と強調した。 農業大国ブラジルは、肥料の大半を輸入で賄っている。全国肥料普及協会の統計によると、2021年は85%を海外から輸入した。経済省の貿易統計によると、特に世界最大の輸出国ロ
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