長崎県西海市大島町の海岸に露出する地層から、ハドロサウルス上科(鳥脚類恐竜)の歯の化石が発見されました。また、同じ地層から大きな骨の化石も発見されており、現在、西海市と福井県立大学恐竜学研究所による共同調査が進められています。今回の化石の発見は、従来知られていなかった白亜紀後期の地層が西海市にも分布し、長崎県の新たな恐竜化石産地が明らかとなった、日本の地質学・古生物学上において意義のある発見となります。 発見された化石について 発見の経緯 歯の化石(2015年9月29日発見)と骨の化石(2015年9月30日発見:長さ約70cm、詳細は不明)は、福井県立大学恐竜学研究所による西海市大島町の地質調査中に発見されました。今回報告し、公開するものは歯の化石です。なお、一方の骨の化石は数百m離れた地点で発見され、現在剖出作業(化石クリーニング)中です。今回は骨の化石は公開されません。 発見された化石