文部科学省が、大学進学者への無利子奨学金を約2万4千人分増やし、成績や保護者の所得の基準を満たした希望者全員への貸与を目指す方針を決めたことが26日、分かった。全体で約49万9千人分で、2017年度予算の概算要求に必要経費を計上する。返済不要の給付型奨学金も創設するが、12月までに具体的な対象者などを検討するため、金額を示さない事項要求とする。 無利子奨学金を巡っては、基準を満たしているのに予算不足で貸与されない「残存適格者」が16年時点で約2万4千人おり、有利子奨学金を借りるなどしている。文科省は予算獲得で残存適格者の解消を目指す。