何年か前、ロサンゼルス出張でラッシュアワーの時間帯に配車サービスのウーバーを利用したときのことだ。それなりの距離になるので、60〜70ドルの出費は覚悟していた。 ところが、アプリに表示されたのは16ドルという仰天の激安プライス——。 「ミレニアムライフスタイル助成金の黄金期」には、よくある出来事だった。「黄金期」とは、だいたい2012年〜2020年初頭を指して私が勝手に使っている言葉だ。大都市に住む20〜30代の若者(つまりミレニアル世代)の「活動費」をシリコンバレーのベンチャーキャピタリストが静かに肩代わりしていた期間を意味する。 「助成金」のおかげで、私たちはファストファッション並みの予算で高級ブランドを身にまとうようなライフスタイルを謳歌することができた。私たちはウーバーやリフトの配車サービスを激安価格で使い倒しながら、ブルジョワ階級のようにハイヤーを乗り回した。 請求額のかなりの部
![「ウーバー」や「エアビー」が高くなり始めた事情](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/735bdc5f6cb9e009aca8c5b4da040b1b25a4bc97/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fa%2F3%2F1200w%2Fimg_a3412dffbdaf99e41712df5157d8d555212039.jpg)