白田秀彰著「インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書]」からの引用。 現在のところ、たとえその目的が正当なものであっても、クラッキング(他人のコンピュータへの侵入や妨害行為)はされている。アメリカでは、「コンピュータ詐欺濫用防止法(Computer Fraud Abuse Act of 1986)」から始まるコンピュータへの攻撃を禁ずる一連の法律によって禁止されている。日本でも、1987年に刑法へ「電子計算機損壊等業務妨害罪(刑法第234条の2)が追加され、クラッキング行為一般は禁止されている。 アメリカのレコード会社や映画会社たちが支持している「P2P海賊行為防止法案(P2P Piracy Prevention Act)」は、彼らの著作物が、違法に分散交換網で共有されることを抑止する目的で、クラッキングに用いられている各種技術を用いて、違法なファイル交換を行って