「男女平等」が叫ばれて久しいが、日本社会では進学や就職をはじめさまざまな場面で「男性優位」にあり、「男女格差」が存在しているのは事実だろう。その一方で、「女よりも男のほうが子育てが大変」「女と比べて男はいつまでも手がかかる」などとこぼす親の声を、耳にすることがある。 なぜ、現実は「男性優位」であるにもかかわらず、男の子は育てにくく、男として生きていくのは難しいという声が出てくるのか。著書『上級国民/下級国民』(小学館新書)の中で、男女の幸福度の違いや、男性が直面する「モテ/非モテ」の分断などについても言及している作家の橘玲氏はこう語る。 「男女の性愛の非対称性から、女と比べて男はきびしい同性間競争にさらされ、リスキーな人生を送らざるを得ません。身も蓋もないことをいってしまえば、“男として生まれたこと”が問題なのです」(以下同) 社会学者を中心とした大規模な社会調査「SSP(階層と社会意識全
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