大乱セが展開する中、リーグ4連覇を目指す巨人と17年ぶりの優勝を狙うDeNAが、来季監督問題に関し、対極の姿勢を打ち出している。 今季で原辰徳監督(57)の契約が切れる巨人は、白石オーナーが「(去就は)シーズンが終わってから」と明言。DeNAは南場オーナーがすでに中畑清監督(61)へ正式に続投要請したと明かしている。 表面上は全く対極。だが、実は大乱セを制するための刺激剤という意味では共通している。 「常勝」が宿命づけられている巨人とすれば、リーグ4連覇は最低限のノルマに過ぎない。一昨年、楽天に日本シリーズで敗れ、昨年はクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで阪神に4連敗。原監督に求められているのは3年ぶりの日本一奪回だ。「巨人の優勝はリーグ優勝ではなく日本一」というのは、V9時代から継続している不文律だ。 白石オーナーは、故障者続出などで貧弱ぶりを呈している打線のやりくりに頭を