プロ野球選手会の事務局長として選手の地位向上などに尽力し、9月に58歳で亡くなった松原徹氏をしのぶ会が30日、都内で行われた。 2000年から15年半にわたって事務局長を務めた松原氏は、2つの業績を評価されている。第5代会長の古田敦也氏(50)=元ヤクルト監督=と04年の球界再編騒動時に敢行した史上初のストライキと、プロ野球OBのアマチュア指導資格の復活制度の実現だ。 古田氏は同会の締めくくりのスピーチで、その指導資格制度の実現が松原氏の最大の業績と涙ながらに強調した。が、本人は前日29日、都内で行われ参加予定だった指導資格研修会をドタキャンしていた。 松原氏の最大の業績というのだから、世の常識からすれば「前日に出席してきました」と報告するのが筋だろう。よほどのっぴきならぬ事情があったと思われるが、何なのか。故人にとって“不肖の恩人”といわれても返す言葉はないだろう。 もう1人“不肖の恩人