国会リポート 第448号 甘利明本人が綴る、毎月2回のコラムです。国政で今何が起きているのか解りやすく解説しています。 ※本記事の無断転載を固くお断り申し上げます。
建て替えのため空き地になっている韓国・ソウルの日本大使館跡地。大通りを挟んだ反対側には「慰安婦像」が設置されたままになっており、日本政府に慰安婦問題での謝罪や補償を求める抗議デモ「水曜集会」の“聖地”となっている。そのデモは「令和」になっても続きそうだ。韓国在住ジャーナリストの藤原修平氏が、1384回目となる水曜集会の現場を取材した。 * * * 「日本政府は、謝罪しろ、謝罪しろ、謝罪しろ!」 4月24日(水)の昼過ぎ、ソウルの日本大使館“跡地”前ではシュプレヒコールが響き渡っていた。慰安婦問題で日本政府からの謝罪を求める水曜集会が始まったのだ。慰安婦を象徴する少女像(慰安婦像)には花を編んで作った冠が被せてある。 水曜集会とは1992年1月8日に始められた抗議デモのことで、毎週水曜日に行われることから名付けられた。当初の正式名称は「日本軍慰安婦問題解決の為の定期水曜デモ」であった。201
「子どもの人生を奪わないで」 今春、中学生になったばかりのクルド人の少女・シェリルさん(仮名・12歳)は、小学校でひどいいじめにあっていた。卒業したいま、小学校に伝えたいことは? の質問に深く考えながら冒頭のようにつぶやいた。“学校に変わってほしい”そう願うシェリルさんは、母親のファルマさん(仮名・34歳)に見守られながら、いやな記憶を思い出し一生懸命、取材に答えてくれた。 トイレに2時間も閉じ込められた 日本国内に住んでいるクルド人は約2000人といわれ、うち1200人ほどが埼玉県川口市に住んでいる。国を持たない最大の民族といわれるクルド人はトルコから逃れても日本の難民審査になかなか通らず、多くは難民認定申請中あるいは仮放免という不安定な状況の人がほとんど。シェリルさんの父親のアシさん(仮名・39歳)も難民申請中で入国管理局の厳しい監督下に置かれている。 「(自分がいじめられているとき)
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