【江尻良文の快説・怪説】 今年創部100周年の東大野球部が、ヤクルトなどで通算191勝をあげ、名球会入りにあと一歩だった松岡弘氏(71)を、12日付で投手コーチに就任させると発表した。 今季、セ・リーグワースト記録で、同時に球団ワーストタイ記録の16連敗を喫し話題を呼んだヤクルト。入団3年目にその16連敗を経験しているのが松岡氏だ。そして3日に終了した東京六大学野球春季リーグで10戦全敗、2017年秋から32連敗の東大野球部の救世主には格好の存在といえる。 今、日本プロ野球名球会が頭を悩ます、「通算2000本安打の野手は増えても通算200勝の投手はハードルが高すぎて入会者が頭打ち」という、深刻な入会条件の通算200勝まで、松岡氏はあと9勝まで迫りながら、惜しくも名球会入りを逃している。 岡山・倉敷商から三菱重工水島を経てサンケイ(現ヤクルト)に入団。1985年に引退後はヤクルト2軍投手コー