江尻良文の快説・怪説 西武は14日、今季最多の13得点で連敗を7で止めた。就任以来、2位、リーグ連覇と3年連続で結果を出し続けてきた辻発彦監督(61)。弱体投手陣を強力打線がカバーする、意表を突いた攻撃野球。4年目の今季は改めてその真価を問われている。長期政権なるかの正念場だ。 2位の就任1年目は秋山が首位打者。球団史上10年ぶりのリーグ優勝した2年目には本塁打王・山川、打点王・浅村。リーグ連覇の昨季は首位打者・森、本塁打王・山川、打点王・中村と打撃3部門を独占までしている。 弱体投手陣を救済するリーグ最強打線が辻西武最大の武器だった。昨季、浅村が楽天へFA移籍したが、打撃3部門を独占して1997、98年の東尾西武以来のリーグ連覇を果たしている。 ところが不死身の最強打線は一転して今季は大苦戦。大本命のソフトバンクと万馬券並みの楽天のマッチレースの様相になり、脱落の危機に立たされている。