今年、発表した著書『老後をやめる 自律神経を整えて生涯現役』がロングセラーとなっている、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏。父親は92歳という高齢にもかかわらず、今も現役の家庭教師として子どもたちに勉強を教えているという。大きな病気をしたこともなければ、食欲も旺盛でフルコースをたいらげるほど。その秘訣は何なのか、医師の立場から分析してもらった。 自分もこんなふうに年をとっていけたら…… 私たちは年をとることを、ネガティブにとらえがちです。病気になったり、介護が必要になったり、お金がなくなったり、孤独になったり……。想像するだけで暗い気持ちになってくるという人も多いでしょう。 そんなみなさんに、明るい事例をお届けしましょう。それが、今年で92歳になる私の父です。 父は4年前、母を亡くしてから、誰の手も借りずにずっと一人で生活しています。心配なので近くに住むことも提案したのですが、住み慣れた家が