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2022年7月27日のブックマーク (8件)

  • 『夫婦や家族全員の主治医になること』

    うちの病院では、新患を受ける際に医師の間で不公平にならないように割り振るようにしている。 以前は、オールカマーというか、患者さんが受診した日にそのまま新患として診ていたので、医師間で不公平が生じた。恐ろしいことに1日に8人新患があったりするのである。僕の1日の最多新患人数はたぶん4人か5人だと思うが、新患4人は数回どころではないくらいある。 リエゾンは1日に多くの新患が集中することがある。その理由は病院内の連携などなく、個々の科でバラバラに診察を求めるからである。そのようなわけで、1日のリエゾンの最多新患人数は8人である。リエゾンでは再診も診るので、まさに終わったらヘトヘトである。(もう若くはないし)。 精神科医に限らないが、勤務医は民間病院であったとしても公務員の感覚に近い。その理由はたくさんの新患を診たとしても、出来高で給料やボーナスが増えたりしないからである。ここがクリニックを経営し

    『夫婦や家族全員の主治医になること』
    kskim
    kskim 2022/07/27
  • ツーリング日和8(第4話)ワインディング・ロード - 新小児科医のつぶやき

    さてやけど、ここからどうするかや。どうするもこうするも寒霞渓に行くんやが、ポピュラーなんはロープーウェイや。コトリかって乗りたいし、紅葉のシーズンやったら外せんとこやけど、 「バイクでも登れるんだね」 そういうこっちゃ。目指すは県道二十九号、通称ブルーラインや。三十分ほどで着くはずやねんけど、 「まさか小豆島でワインディングやると思わなかった」 コトリもや。これはかなりやけど楽しいな。おっとここが寒霞渓か。ここに来たら、 「オシッコ」 景色もエエけど、ここのトイレも隠れた名所や。とにかく一億円かけて作ったデラックス版や。 「便器は普通だったけど」 黄金の便器でしたかったら坂出に行け。もっとも黄金の便器でオシッコは出来へんけど。わざわざバイクで寒霞渓に上がって来たのは理由がある。 「トレッキング?」 今日はパスや。寒霞渓スカイラインを走る。十分もせんうちにあったあった、 「四方指って方に曲が

    ツーリング日和8(第4話)ワインディング・ロード - 新小児科医のつぶやき
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    kskim 2022/07/27
  • 私たちの意識はすべて解釈されている

    私たちが意識するすべてのものは、徹頭徹尾、まず調整され、単純化され、図式化され、解釈されている[alles, was uns bewußt wird, ist durch und durch erst zurechtgemacht, vereinfacht, schematisirt, ausgelegt](ニーチェ『力への意志』11[113] (358) ) 《主観が主観に関して直接問いたずねること、また精神のあらゆる自己反省は危険なことである》と、ニーチェは言っている。《それゆえ私たちは身体に問いたずねる》。このようにいうとき、彼は、意識への問い、すなわち内省からはじまった「哲学」がすでに一つの決定的な隠蔽の下にあることを告げている。《私たちが意識するすべてのものは、徹頭徹尾、まず調整され、単純化され、図式化され、解釈されている》。意識に直接問いたずねるということにおける現前性・明証性

    私たちの意識はすべて解釈されている
    kskim
    kskim 2022/07/27
  • メタアナリシス:中等度低酸素血症があるCOPD患者への在宅酸素療法は生存率改善に寄与しない | 呼吸器内科医

    労作時の低酸素血症がある症例では当然ながら生存的な不利益があることがわかっており(Respir Med . 2021 Apr 6;182:106393.)、労作時あるいは夜間低酸素血症を制御できれば生存的な利益になるのではないかという見解がありました。 しかし、LOTT研究(N Engl J Med 2016; 375:1617-1627)およびINOX研究(N Engl J Med 2020; 383:1129-1138)において、そのいずれもが否定的となっています。

    メタアナリシス:中等度低酸素血症があるCOPD患者への在宅酸素療法は生存率改善に寄与しない | 呼吸器内科医
    kskim
    kskim 2022/07/27
  • パーソナリティ概論 推敲 2

    これだけ新しく書くのに二時間。推敲、なんてとんでもない。先が思いやられるなあ。 PDについて論じる上で Ernst Kretschmer の気質・病質論精神病の議論を忘れてはならない。ドイツのチュービンゲン学派を代表する Kretschmer (1950) はパーソナリティの中心に気質 Temperament を考え、体質(肥満型 Pyknikers.無力型 Leptosomen,闘士型 Athletikers)と気質(循環気質 cyclothymia、統合失調気質 Schizothymen、粘着気質 viscöse temperament)とを結びつけた3類型を提示した。彼は体型,気質と病質,自律神経系機能などの特徴がそれぞれの精神病患者の病前性格や近親者に認められるとした。 Kretschmer のこの理論はPDを超えた精神医学全体を俯瞰した理論であったことが分かる。 Kretschm

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    kskim 2022/07/27
  • アルツハイマー病研究の失われた16年? -揺らぐオリゴマー仮説- - Neurology 興味を持った「脳神経内科」論文

    米サイエンス誌が,アルツハイマー病のアミロイドβオリゴマー仮説の根拠となった有名な論文「Lesné S, et al. A specific amyloid-beta protein assembly in the brain impairs memory. Nature. 2006;440(7082):352-7」が捏造されたものである可能性を指摘しています.少し歴史を紐解くと,まずアミロイドβ(Aβ)が線維化・凝集することで老人斑ができ,老人斑が引き金となって神経原線維変化が生じ,そのため神経細胞死が起きて認知症が発症するという説が提唱されました(アミロイド仮説;1992年).この仮説に基づいて,Aβの産生を抑えたり,除去したりする薬が数多く開発され,臨床試験が行われましたが,ことごとく失敗しました.これに対し,神経細胞死を起こすのはAβの線維状凝集体ではなく,その前にできる可溶性のオ

    アルツハイマー病研究の失われた16年? -揺らぐオリゴマー仮説- - Neurology 興味を持った「脳神経内科」論文
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    kskim 2022/07/27
  • ナチのクズどもを一掃する(オデッサ旅団)

    ウクライナのゼレンスキー政権を「ネオナチ」呼ばわりするのは、敵はネオナチであってウクライナではないというレトリックだが、あまりにも無理筋の宣伝だということは明らかである。ウクライナにネオナチが全然いないわけではなく、「ファシスト」と呼ばれるような勢力が皆無というわけでもないが、政権全体をネオナチと呼ぶのはどう見ても無理であり、ほとんど誰をも説得することができない。 キエフ政権側からの「人民共和国」への「対テロ作戦」には、部分的にであれ、極右ないし「ネオナチ」分子と目される勢力――自らナチのシンボルを掲げる「アゾフ連隊」など――が、諸外国を含む各地から流れ込んだ。それがどの程度の規模か、活動実態はどうか、政権はそれとどのような関係にあるのかをめぐっては諸説が乱れ飛んでいて、確定することが難しい *17 。とにかく、そうした勢力が存在することが、ロシアからの「ネオナチ」宣伝に一定のもっともらし

    ナチのクズどもを一掃する(オデッサ旅団)
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    kskim 2022/07/27
  • 形容詞は共同体的で「他者」がない

    『探究Ⅰ』において、私は、コミュニケーションや交換を、共同体の外部、すなわち共同体と共同体の「間」に見ようとした。つまり、なんら規則を共有しない他者との非対称的な関係において見ようとした。「他者」とは、言語ゲームを共有しない者のことである。規則が共有される共同体の内部では、私と他者は対称的な関係にあり、交換=コミュニケーションは自己対話(モノローグ)でしかない。一方、非対称的な関係における交換=コミュニケーションには たえず「命懸けの飛躍」がともなう。私はまた、そういう非対称関係における交通からなる世界を「社会」とよび、共通の規則をもち従って対称的関係においてある世界を「共同体」と呼んできた。 ここで、誤解をさけるために補足しておきたいことがある。第一に、「共同体」というとき、村とか国家とかいったものだけを表象してはならないということである。規則が共有されているならば、それば共同体である。

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    kskim 2022/07/27