セキュリティ・キャンプ全国大会2016 集中講義
答え:脆弱性が見つかったので使用禁止になったから Web通販サイトなどにアクセスするとWebブラウザーのアドレスバーに「錠マーク」が表示される。日経NETWORKの読者でも多くの人は、「SSL▼が使われているサイン▼だ」と理解しているはずだ。ところが実際は異なる。この場合のほとんどはSSLの後継のプロトコル「TLS▼」を使っている。なぜか? SSLが「使用禁止」になったためだ。安全な通信手段の代名詞は今後、TLSとなる。SSLとTLSの交代劇を説明する前に、まずはこれらの歴史を見ていこう。 SSLは単一の企業が開発 インターネットは安全性が保証されていないネットワークであるため、通信の盗聴やなりすまし、改ざんといった危険がある。TLSやその基になったSSLは、これらの危険から通信データを守るために用意されたプロトコルだ(図1-1)。盗聴に対しては、やり取りするデータを暗号化して防ぐ。通信相
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