高速通信を特徴とする5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスがついに日本でも始まった。2020年3月25日開始のNTTドコモに続き、KDDIが3月26日に、ソフトバンクが3月27日に相次ぎ開始し、大手3社のサービスが出そろった。楽天モバイルは2020年6月のサービス開始を予定している。 各社はこれまでプレイベントなどで5Gを盛り上げてきた。だが、新型コロナウイルスの影響で旗艦店店頭などでの開始イベントを見送ったこともあり、出だしは盛り上がりを欠いている。家電量販店を含めて5G対応端末の売り場に客足は少ない。 盛り上がりを欠いた大きな要因の1つがサービス提供エリアの狭さだ。3社ともに開始当初の基地局数は数百局の規模にとどまるだけでなく、対応エリアの多くが街の一部区画や特定の施設内など、「点」に限定され、「面」で広がっていない。 例えばソフトバンクやKDDIの場合、東京都千代田区での対応
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