*以下の記事では、『君の名は。』や『天気の子』、『おもひでぽろぽろ』、『マイマイ新子と千年の魔法』の内容と結末が述べられていますのでご注意ください。 『週刊少年ジャンプ』に人気連載中で、アニメ化もされて「ポスト鬼滅」の呼び声の高い『呪術廻戦』であるが、私はあまり重要にも思えない細部が気になっている。主人公の虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の出身地が宮城県仙台市であり、都立呪術高専の1年生として同級生となる釘崎野薔薇(くぎさきのばら)が岩手(本人の言うところでは「盛岡まで4時間かかるクソ田舎」)である、という事実である。 これは、作者の芥見下々の出身地が岩手と仙台の両方の説があり、岩手生まれで仙台育ちである可能性がある、という単純な事実によって説明ができるし、私としてもそれ以上に、彼らの出身地が作品のテーマに深く関わるとは考えていない。 ただ、『呪術廻戦』においてある程度のリアリティを持って描かれ