IAEAは、原発事故に対して無力すぎた。 IAEA(原子力国際機関)は、原子力の平和利用を促進する国際機関であり、核の番人と呼ばれ、2005年度のノーベル平和賞を受賞している。今回の福島原発事故に対してもこれまでのケースと同様に、日本に乗り込み独自調査を行った。その結果規定量をはるかに超える線量を計測したと日本政府に勧告した。だが、日本はIAEAの勧告に従わないでいる。なぜ、世界各国が加盟するIAEAの勧告に、日本が従わないのか。不思議に思う人は少なくないだろう。 物騒な信用できない国だ」と思っていただろう。懸命な人ならば、今、日本がイラクや北朝鮮と同じ立場にあると気づいている。 世界各国と日本の関係に目を向ける。アメリカは、自国民に対し、日本政府が発表した20キロ圏外への退避勧告よりはるかに大きい80キロ以上の避難を命じる一方で、日本を友人だとして大規模な軍隊を派遣し復興支援活動を行って