私が見るTV番組にNHK の(おそらく)人気番組の『ブラタモリ』がある。土曜日の晩ごはんを食べて、お茶を飲みながら楽しい番組を見る。今日は秋田がロシアや渤海と深い関係があるという話だった。その中でちょっと本気になった話題がある。 ポイントは古代の時期、ことに平城京の時代の日本における感染症の移動の向きの話である。天平の天然痘は福岡から入って都の奈良に向かった。これは日本国内の西から東への移動である。 一方で、その反対に、ある感染症が渤海から秋田にはいり、そこに基盤を持ってから東から西に移動したと考えたほうがよく分かる記述がある。かなり長い文章なのだが、以下のようなものです。 <律令制度とサーキットの確立> 天平の天然痘は、律令制のもとで確立していた、それぞれの「国」の国衙を中央と結び、国の中では、国衙と「郡」を結ぶ行政と交通の機構によって、全国に伝播したと考えられる。詳細は不明であるが、防