日韓関係、一気に「過去へ逆戻り」の懸念も 韓国が日本の政権交代に高い関心を示している。韓国の保革逆転で良好に推移してきた日韓関係だが、今度は日本の与野逆転が現実味を増し、韓国側から歴史問題などへの変化に「過度の期待」(関係筋)が寄せられているのだ。韓国側からみると来年は日韓併合100年の「節目」で微妙な時期である。民主党の対応いかんでは未来志向の了解が一気に“過去”に逆行する可能性もある。(久保田るり子) ■問われる民主党の歴史観 政権奪取が見えてきた6月初旬、訪韓した鳩山由紀夫代表は李明博大統領と会談で「(日本は)歴史問題を直視すべきだ」などと踏み込んだ。 李大統領から「日本が歴史問題で大きな決断を下せば、韓国国民は未来に向かって大きく歩みを踏み出せる。過去に快く謝罪を行うことでさらに先進大国になれるのではないか」と問いかけられ、鳩山氏は「日本には過去を直視すべきだという人もいるが、植民