なにこれセンスありあまる。 話の流れから言って、間違いなく主人公はこの星の創造主か守護神だろう。 その神様が、なぜ菓子折もって人間相手にお詫び行脚をしてるのか。人(?)が良すぎる。ギリシャあたりの神様だったら絶対に「てへぺろ☆」の一言で済ませているところだ。 マンガなら、落ち込む主人公を見かねた世話焼きキャラが電柱の陰から飛び出してくる頃合いだろう。 だが、待って欲しい。天文学的に言って、主人公は何も悪いことなどしていない。 微惑星の形成 主人公は、星の変形が自分のせいだと気に病んでいる。しかし、ひょうたんのような形をした天体は別に珍しくもない。おそらく、この星はまだ若いのだ。 自分で光らない地球のような天体は、原始惑星系円盤と呼ばれる無数のチリの中から生まれる。小さなチリ同士がぶつかり合いながら、やがて岩塊へと成長していく。 国立天文台によるシミュレーションを見ても判る通り、初期の微惑星