コンシューマ技術は日本から世界へ。そしてエンタープライズITは米国から日本へ――。こうした技術の流れは,過去も現在も変わっていない。果たして未来はどうか。コンシューマ技術とエンタープライズITの融合が進む中,米国は日本をどう見ているのか。常に話題の中心にいる米Microsoft。その日本法人社長に就任して1年が経過したダレン・ヒューストン氏。日本を冷静に分析できる立場にある同氏に,日本のITの現状をどう見るか聞いた。 (聞き手=ITpro発行人 浅見直樹,構成=ITpro 高下義弘,写真=栗原克己) ―― マイクロソフト日本法人の社長として来日してから,約1年が経過しました。経営者の視点から見て,日本と米国の違いをどうとらえていますか。 米国では,ITプロフェッショナルの眼に輝きがあります。その理由は,彼あるいは彼女らITプロフェッショナルに任される業務が先進的かつ戦略的だからでしょう。