前置き。 私より後に職場にやってきた同年代の新人弁理士が、激務とノルマのプレッシャーと人間関係のストレスとが原因で悔しい思いをしながら辞めてしまうことになって、私はまたやりたいことが増えた。 「男なら、売れてからノーガキ垂れろよ」といったのは松尾スズキ監督の映画『恋の門』にでてきたハードボイルド小学生のキンゴで、私はこれを聞いてハッとして知財を志したといっても過言ではない。情報社会において翻弄される知財というパラダイムに興味があって、それについてイロイロとノーガキを垂れたりグズグズと考えたりしていたんだけど、その世界で飯が食えて「売れる」くらいになってからキチッとノーガキを垂れたいと思った。知財の世界で「売れる」には知財専門の法律資格である弁理士の試験に受かる程度の知識を得る必要と、実際に受かって資格を得る必要とがある。また、知財の世界で飯を食っている人がいっぱいいる特許業界というところに