■ジェンダー後進国の実態 連日、森喜朗元首相の女性差別発言に国民が怒り、佐々木宏氏の五輪不適切演出で女性蔑視や女性排除が問題視され、若い女性が“ジェンダー平等なんて古い”と揶揄するテレビCMが炎上するなど、「今まさに社会はジェンダーフリーに向かっている」という“ムード”が高まっていました。 しかし、こんなランキングも発表されました。「ジェンダーギャップ指数」2020です。 日本は156カ国中120位。昨年が歴代ワーストの121位でしたが、ほぼ横ばい。相変わらず世界最下位レベルです。特に経済・政治のスコアが足を引っ張っており、冒頭の政治家の差別発言に連動するように、女性の経済活動が厳しく、決定権が乏しい現実があることを示しています。 一方、健康面は健康寿命や医療アクセスなどの面で悪くないスコアであるものの、アフターピルの薬局販売が認可されないなど産婦人科医療について問題視される現状もある通り