英ロンドンのコミコンで「塊魂」の王様のコスプレをしたファン Photo by Dan Kitwood/Getty Images 2004年『塊魂』という名のユニークなゲームが発売された。キャラクターが塊を転がしていくアクションゲームで、画鋲や鉛筆から果てはタンカーや高層ビルまでひたすらモノを巻き込んでいく。アメリカでも同時発売され(英語タイトルは『Katamari Damacy』)、いまでもカルトゲームとして愛されている。 米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、『塊魂』を「シュールなキャラクターとシンプルな操作性、キャッチーなサウンドトラックが、2004年のプレイステーション2用ゲームを傑作に変えた」と絶賛。20周年を迎えるいま、生みの親である高橋慶太に独占取材をおこなっている。 「芸術を作っても役に立たない」 武蔵野美術大学で彫刻を専攻していた高橋は、ゲームクリエイターに転向することを決意し