岩手の学校図書館を考える県民集会(同実行委など主催)は10日、盛岡市志家町の県高校教育会館で開かれ、元総務相の片山善博慶応大大学院教授が「学校図書館と地方自治」と題して講演した。 教育関係者ら約80人が参加。片山さんは図書館の役割として「問題解決のよすがになる糸口をつかむ場所」とし、案内役となる司書の大切さを強調した。 片山さんは鳥取県知事時代、職員用図書室を設置し、司書を配置。県内の全高校と9割以上の小中学校にも専任の司書を置き、注目された。総務省では、学校図書館などの充実に使える地方財政措置も行っており「自治体にやる気さえあればできる」と呼び掛けた。 【写真=「司書の役割の大切さを認識してほしい」と語る片山善博さん】