【中国】浙江省温州市、雲南省昆明市などの市場でこのほど、ゼラチン状の物質を注入して重量を上乗せした「ゼラチン注入エビ」が相次いでみつかり、食の安全に対する消費者の不安がつのっている。 こうした「ゼラチン注入」の詐欺行為は、エビ類だけでなく、より希少価値の高い乾燥ナマコや、タツノオトシゴにも及んでいることがわかった。中国新聞網が28日付で伝えている。 こうした「ゼラチン注入」の詐欺行為は、単価の安い小さなエビではコストが大きくなるため、クルマエビやブラックタイガーなどの大エビや、さらに希少価値の高い乾燥ナマコ、タツノオトシゴなどが対象となる。ゼラチンを注入されたナマコは、水で戻したとき通常の5分の1程度の3倍ほどにしかならないという。 海産物の重量に対するゼラチン注入の割合は、クルマエビで30%、タツノオトシゴで10%前後。1キログラムあたりそれぞれ43人民元(約860円)、349~549人