去年3月の巨大地震の震源地に近い、日本海溝沿いの海底で大きな地殻変動が続いていることが東北大学などの分析で分かりました。分析した専門家は「周辺の海底では地殻変動によってひずみがたまり、規模の大きな地震が起きやすい状態になっている」と指摘しています。 去年3月の巨大地震のあと、東北や関東の陸地や東の沖合の海底では、「余効変動」と呼ばれる地殻変動が続き、陸側の岩盤がゆっくりと東へずれ動いています。 東北大学などの研究グループが陸や海底に設置されたGPSの観測点や海底水圧計のデータを分析した結果、余効変動は、日本海溝沿いの海底で特に大きく、去年4月からの8か月間では、巨大地震の震源域の北側と南側でおよそ10メートル、房総半島沖ではおよそ7メートルに達していました。 こうした岩盤の動きは、地震の規模に換算するとマグニチュード8.5以上に相当するということです。 余効変動は巨大地震のあとによく見られ