ブックマーク / note.com/tonarinohey (30)

  • 2024-06-10: 最近読んだ本|塀

    今月は忙しすぎる。 祝日も無いし、6月はホスピタリティが終わってる。 8月売りの単行作業が渋滞しているのも繁忙の一因だが、今年は漫画関連の業務が昨年とは比較にならないほど山積していて……。 もちろん、嬉しい話なのですが。 スキマ時間で、ちまちまを読んでいます。 山田太一『昭和を生きて来た』脚家、山田太一のエッセイ。 『夕暮れの時間に』を先日読んで面白かったので、とにかく山田のエッセイを色々読んでみたいと思い購入した。 山田は2023年に89歳で没した。 昭和初期(昭和9年)の生まれと言えど、昭和・平成・令和の3元号を跨いで社会を眺めた山田を<昭和人>と呼ぶにはいささか躊躇いがある。 山田の述懐によれば、彼は典型的な愛国(軍国)少年であり、自身の一生は国に捧げるものと信じて疑わなかった。 いわゆる戦中派の末尾、大江健三郎らと同世代である。 私は平成元年生まれであるから、平成・令和とを合

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    kumokaji
    kumokaji 2024/06/11
  • 2024-05-16: 最近読んだ本|塀

    ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか。 私は仕事か、家族と(比較的)混まなそうなレジャー施設を訪れたりしていました。いつもの、ってかんじ。 バタバタしててあまりは読めてない。 慢性的な疲労感より、この備忘録もなかなか着手できなかった。 音楽と人 編集部『別冊 音楽と人 チバユウスケ』雑誌『音楽と人』を中心として、昨年逝去したミュージシャン・チバユウスケへのインタビューを多数収録した。『音楽と人』編集長の金光が責任編集を務めている。 チバは決して雄弁・多弁なタイプではなく、インタビュアーの質問を躱したり有耶無耶にすることも少なくない。それは彼の不誠実さでなく、語るなら楽曲で、というスタンスの現れだと感じた。 それでもTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代から、ROSSO、そしてthe birthdayやサイドワークを経て、チバの中で変わっていくもの、また変わらない

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    kumokaji 2024/05/18
  • 2024-04-15: 最近読んだ本|塀

    一過性のブームだったんだね、と切り捨てられるほど、私はNFTアートやジェネラティブアートの現在について詳しくない。 はっきり言って門外漢。とはいえ、NFTアートを購入したいと思わないものの、界隈で何が起きているのかは知りたかった。 誌の特集は2021年のものであるから、NFTアートの基礎教養と、界隈の著名人へのインタビューを通じてその展望を提示することが主題となっていた。 ところで、誌でインタビューを受けていたラファエル・ローゼンダールへの、2023年末におけるインタビューが下記だ。そこには印象的な言葉がある。 いまはデジタル作品の販売で生計が立てられているおかげで、アナログ作品に挑戦することができています。物理的な作品で知られるようになった後で、デジタル作品に着手する作家が多いですが、僕はその逆ですね。 『「もうNFTからインターネット・アートに戻ることはない」ラファエル・ローゼンダ

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    kumokaji 2024/04/17
  • 2024-04-07: 兼業漫画家を10年あまりやってみて思うこと|塀

    はじめに私は今年で社会人生活10年目を迎える。 しかし、学生時代から商業漫画家として活動してきたため、兼業漫画家としての活動期間はそれを上回る(学生と漫画家との二足の草鞋を、兼業漫画家と呼びうるのか、いささか怪しくも感じるが)。 兼業漫画家がこの世にどれだけいるのか私は知らないが、「兼業で漫画家をする」ことについてのアウトプットをあまり目にしない気がするので、雑に吐き出してみようと思う。 もちろん全ては私の主観であり、兼業漫画家や漫画家全体を代表・代弁するものではないのであしからず。 What:兼業漫画家とはなにか漫画家について昨今、漫画家の活動形式は2通りに大別できると思う。 1つは、任意の組織やプラットフォームに所属する担当(編集)者と作品を制作・発表する形式。ここでは仮にリクエスト型と呼ぶ。 出版社が発行する商業誌や公開するWeb媒体で連載されている作品は、基的にリクエスト型だ。

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  • 2024-03-03: 反AIと特権意識の関係について考える|塀

    はじめに先日、『絵師の立場から言いたい「反AI」の人の態度について』と題して、以下の記事がnoteに投稿されていたことを、遅まきながら知りました。 私もしばしばnoteで言及している画像生成AIについて、それを取り巻く世論や主張に対する意見記事です。 一読して私が「おや」と思ったのは、稿が生成AIがもたらす数種の課題(以下の拙稿でも紹介した、Ziv Epsteinらの課題区分に認められるような)そのものを主題としていない点でした。 https://note.com/tonarinohey/n/n2fe9aa0eea78 記事を執筆された「野良のアマクリエイター」氏(以下、”野良氏”)の当該記事における主張の一つは、平たく言えば「特権意識を持った絵描きが反AI活動をしている。それは現行法的に負け筋だし絵描きの印象も悪くなる」というものです。 私は自身やその身辺を省みて、「そもそも、絵描きの

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    kumokaji 2024/03/05
  • 2024-01-10: 2023年強く印象に残った漫画ベスト10|塀

    はじめに2023年もいろいろ新旧漫画を読みました。 面白い漫画ばかりですが、10作に絞って、特に印象に残った漫画をご紹介します。 知らない漫画があれば、是非読んでみてくださいね。 2023年ベスト10※紹介順に意味はとくにありません。 平井大橋『ダイヤモンドの功罪』(~4巻)集英社のWebコミックプラットフォーム「ヤンジャン!」上で連載中の野球漫画です。現時点で4巻まで刊行されています。 主人公の綾瀬川次郎は小学5年生。 天性の抜きん出た身体能力と運動センスを持ち合わせ、どんな競技でも多少経験しただけで非常に高いパフォーマンスを発揮する「ダイヤモンド」そのものです。 しかし、綾瀬川の才能は同年代の選手たちの自尊心を打ち砕き、教育者である大人たちをも翻弄していきます。 次々と居場所を失っていく綾瀬川が、地元の少年野球チーム「バンビーズ」に加入し、野球漫画としての作が動き出します。 1巻とて

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  • 2023-12-29: 私の本棚紹介|塀

    他人に棚を見られると、心の中を垣間見られているようで気恥ずかしい気持ちになりませんか? 俺は、なる。 フフ……。 高橋和希『遊戯王』2巻ところで、私の自室には棚が一台だけしかありません。 別に棚なんて一台あれば十分だろと言われればそれはそうなのですが。 とはいえ、収入の大部分を書籍購入に充てるタイプの読子・リードマン型人間としては、一台だけだといささか心もとないわけです。 借家住みが長く、引っ越し時に一番重くてウザい荷物が書籍類であることは確定的に明らかなため、経験上物理は無尽蔵に増やしたくないです。 今まで断腸の思いで物理を何千冊も手放してきたため、今棚に残っているはデスゲームを勝ち残ってきた”猛者”です。 正確には、最近買った物理も紛れてるのですが。 年末だし、他人の棚でも流し見ながらRTA in Japanを楽しみましょう。 SFC『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』

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    kumokaji 2023/12/30
  • 【2023年ベストバイ】今年買ってよかったもの|塀

    タイトルは毎年恒例FASHIONSNAP企画へのオマージュです。 禊のようなもの。 色々めんどくさいので写真は基割愛させてください。 FUMITO GANRYU デニム グラフィティサルエルパンツサルエル好きなんですよ。 一時期リックオウエンスしか履かない時期があったくらい、ここ数年は通年サルエルを履くことが多いです。 サルエルがアンダードレスになるような場所には行きませんし、リラックスした雰囲気が好きなんです。 よく履いていたのは、リックオウエンス、ラフシモンズ、The Viridi-anne、キャロルクリスチャンポエル……。実はヨウジには全然手が出せていません。楽そうなんですが、オンラインだとサイズ感がよく分からなくて。 GANRYUは今まであまり気に留めてこなかったブランドだったんですが、今年ちょっときっかけがあって、取り扱っているショップで試着し即買いしました。 デニムを履いたの

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    kumokaji 2023/12/26
  • 2023-12-21: 兼業で商業連載をするということ|塀

    2023年もダブルワーク、トリプルワークと、スケジュールが腸重積のように輻輳した兼業の一年でした。 私は大学院に進学した頃から商業連載を始めたので、足掛け10年ほど漫画家を続けています。 開始当初から理科系の大学院生と商業連載の二足の草鞋を履き、修士課程修了後はそのまま企業に就職したので、漫画家のキャリアを通じて兼業作家です。 キャリア初期には、まったく性格の異なる複数の職種に従事していく負荷に混乱し、どの仕事が自身の業なのか悩みました。実際に、最初の連載作品はそういった問題意識をそのまま漫画に展開してしまったような気がします。 ライフイベントや作家としての作業量増加に伴い、年々負荷は高まっている気がしますが、10年もやれば凡人の私でも多少は慣れるものです。 成長の産物か、あるいは諦観の結果だかいまいち判然としませんが、「どうにもなんなかったことって今まで一度もないから、どんどんやればい

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  • 2023-12-12: 私の漫画史|塀

    漫画の話です。 幼児期生まれ落ちたその時には漫画を読んでいた。 それは嘘だが、物心ついた頃には、すでによく落書きをしていた。 身辺に漫画の多い家庭で育ったが、一人で漫画を読むようになったのは4歳頃だ。 めっちゃ黒いオシッコが出る病気で入院した際、隣の病床で療養していた、少し年上の女の子から『クレヨンしんちゃん』を借りたのが、すべての発端である。だからこれは全部、そいつが始めた物語だ。 ちなみに、その子とは特に「大きくなったらトーダイに入ろうね♥」とか安易な約束は結んでいない。危なかった。 退院した私は、『ドラえもんふしぎ探検シリーズ』や、当時アニメ放映していた『魔法陣グルグル』に耽溺した。 なぜか、『グルグル』のおまけページの模写に凝っており、編でなくおまけを模写しまくっていた。 『グルグル』に性癖を植え付けられた可能性は大いにある。ジュジュとか。ケベスベスとか。だめだよ。 私は、小さ

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  • 2023-11-20: 最近読んだ本|塀

    ご無沙汰です。 狂ったように目の前のことをしていたら、11月も下旬になっておりました。 仕事は山積みで、一向納まる気配はないですが、なんとかするしかありませんな。。 半藤一利『昭和史』現在もビッグコミックオリジナル誌上で連載中の漫画、能條純一作画による『昭和天皇物語』の原作が書だ。 日露戦争から太平洋戦争にかけ、動乱の戦前・戦中そして終戦を講義形式で丁寧に解説してくれる書は、日史Aの補助教材として学生が触れるにも適した教科書と言えるだろう。 無論、書は半藤氏の観点や思想において概略された「昭和史」であるからして、彼の歴史認識・解釈に対して疑念や反感を抱く方もいるかと思われる。 歴史は事象によって積み上げられていくものだが、事象は多くの解釈を許容する。過去を遡行して、唯物論的な「たったひとつの真実」に私たちが接触することは不可能である。 私たちが取り組むべきは、事後的に形成された「歴

    2023-11-20: 最近読んだ本|塀
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    kumokaji 2023/11/21
  • 2023-10-12: 最近読んだ本|塀

    最近読みました。 マルクス・ガブリエル『わかりあえない他者と生きる』マルクス・ガブリエルの仕事について、何も知らない。 彼がドイツ哲学界の俊英であり、新実存主義派の泰斗である……という聞きかじりの情報のみ。 いささか穿った見方をするならば、書はCOVID19パンデミック時期における社会不安を背景に、気鋭の哲学者に生き方の処方箋を示して貰おう……というコンセプトを基盤にしたインタビュー集だ。 その良し悪しは問題ではない。 序文によれば書はガブリエル氏による「あたらしい他者論」の提示であるそうだが、一読した程度では私にはどこが新規性を戴く他者論なのか分からなかった。 「もっと楽しんでいいじゃん、苦しまずにさー」というバイブスを応答から感じる。どちらかというと非劇薬的な。のコンセプトにも合ってそう。 細かい話をしても詮無いのだが、日において集団免疫の利他的側面からCOVID19ワクチン接

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    kumokaji 2023/10/14
  • 2023-09-23: 着てきた服について|塀

    ここ数年、服を買って激しく失敗したり、未知のブランドに無闇に特攻することがほぼ無くなった。 自分に必要な服、自分が好む方向性の服の像がかなり具体化してきたためだろうが、無闇にめちゃくちゃ着ていた時の方が純粋に服を愉しんでいた気がする。 勢いで買って「いやーこれは無いわ」と爆死してみるのもいいもんだ。すぐ金欠になるけど。 せっかくだから(何が?)雑に振り返りをしてみる。 開闢期(~2011)かいびゃく(開闢)と読みます。 自分が能動的に服を買い始めたのは大学生も終わり頃で、世間一般に照らし合わせてもかなり遅い自我の目覚め感がある。 自分は2011年前後くらいから商業誌で漫画を掲載させていただけるようになり、仕方なく作画資料として女性向けファッション誌を買い出したのがこの時期だった。 それ以前は、服って一番お金かける必要がないものだと思ってたし、実家住みだったのでお母さんが買ってきてくれる服を

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    kumokaji 2023/09/25
  • 2023-7-25: なぜその本を読んでいるのか|塀

    前回の投稿から丸1ヶ月ほど期間が空いてしまった。 その間、文字通り目が眩むような量のタスクをこなしたり、突然の高熱でダウンしたりと煩雑な日々を送っていた。 自身の体調不良で締切りを落とした経験はあまりないので、かなり肩を落としたが、体は悲鳴を上げていたのだと思う。 最近、首肩が今までに経験のない痛み方をしている。マッサージに通っても改善しないので、整骨院を受診する予定。それでもダメなら、格的に整形外科だ。 ぼくは高校時代に腰や足首を悪くした時、整形外科やカイロプラティックにかなりの頻度で通っていた。 整形外科通院しても、まあ簡単な診察とSSPをするくらいだと思うのだが、大事に至る前に予防線を張るに越したこともない。 ということで、ここ一ヶ月はまともにを読めなかった。活字を追う気力、体力ともに欠乏していた。最近ようやく少々快復してきたと言える。 以下は、最近はこんなを読んでるんですよ、

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    kumokaji 2023/07/27
  • 2023-06-20: 上伊那ぼたん4巻とキーボードの話|塀

    6月20日に秋田書店マンガクロスで連載している『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』4巻が発売されました。 なんと帯文は『僕ヤバ』の桜井のりお先生です一部書店ではペーパーやリーフレットも付属します。 今回は着せ替えイラストペーパーに加え、メロンブックス様ではリーフレットの配布となっております。 チャイナ色が強いアニメイト池袋店様では特設コーナー設営、および1Fと2Fの間の階段と踊り場に、複製原画や大型告知を展示いただいております。 【うおぉぉぉぉぉぉ🥳🥳】 日発売、担当激推し作品『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』の著者、塀先生にご来店頂き、階段壁面の大型告知やコーナー看板にイラスト&サインを頂きました✨これは永久保存するしかないアニ…😍まだ読んでない方も展示中の複製原画をチェックしてアニ!ハマるアニよ⭐ pic.twitter.com/6XvyjpHjEU — アニメイト池袋

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    kumokaji 2023/06/22
  • 2023-05-22: よく買う飲み物|塀

    なんとなくヘビロテする飲み物がある。 迷ったときにとりあえずで選べる選択肢があるという事実は安心感を与えてくれるし、そもそも選択に脳のリソースを割けないタイトな状況で重宝する。 そんな飲み物について、雑に棚卸ししてみる。 茶、コーヒーTULLY'S COFFEE BARISTA'S BLACK(伊藤園)いつからこれを愛飲しているのか正確には分からないが、大学時代にはすでに飲んでいたと思うので、すでに10年程度飲み続けている計算になる。 仕事中や運転中に飲むことが多く、だいたい1日あたり1ペースで飲用している。コンビニで買えるブラックコーヒーって色々飲んだんだけど、これが一番水みたいに飲める(水っぽいという意味ではない)気がする。 現在のラベル表記は「アラビカ種コーヒー豆100%」とアラビカ種利用を標榜しているが、昔はもうちょっと細かく、「キリマンジャロとモカが各10%で残りがブラジル」み

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    kumokaji 2023/05/27
  • 2023-04-14: キュンキュンしたあのヒロインたち|塀

    タイトルは釣りです。 最近ゲーム実況者のすぎるさんの影響で、椎名軽穂先生『君に届け』を読んでいる奥さんから「お前は漫画を読んでキュンキュンしたり、ドハマリしたヒロインはいないのか」と問い合わせを受けました。 そもそも恋愛を主題とした漫画を相対的に多く読まないし、特定のキャラクターに対して「推し」とか「俺の嫁」みたいな特権的な持ち上げ方をすることも基的にない(『アイドルマスター』や『ブルーアーカイブ』のような多人数ヒロイン系のゲームをプレイしていても)ので。 なので、その場は「特になし」回答に留めたのですが、もう少し掘り下げて自分と向き合い、以下のリストを作りました。 誰に対しても特に無益なリストです。 ここでスタンダール『赤と黒』のルイーズ……とか言えたら少しは粋かもですが、どちらかというとルイズコピペ側の人間なのでどうにも無理です。 成瀬川なる(赤松健『ラブひな』)『ラブひな』1巻自分

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  • 2023-04-10: AIイラストの概況について雑感|塀

    AIイラストを取り巻く概況が目まぐるしく変化する昨今。 Twitterを通じて、興味深い増田を知り、読んだ。 こちらである。 投稿者(以下、X氏)は、イラストのコミッション支援サービスSkebユーザーである。 X氏は昨今のAIイラスト生成技術によって、Skebを介して人間のイラストレーターに有償でイラストを依頼するメリットが薄まったと感じている。 AIイラスト生成ツールによって、ユーザーは期待する画調(あえて高品質、という表現はここで採用しない)のイラストを作成できる。 X氏の言葉を借りれば、AIイラスト生成は「安く、早い」点において価値がある。 上記の増田が、投稿者の心からまろび出た苦悩譚か、あるいは釣り針かに関心はない。ただ、X氏と同じような二律背反を抱えている方もいらっしゃるのではないか。 この増田とコメントとは、いくつかの点で2023年現在においてイラストを取り巻くサイバースペー

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  • 2023-03-04: 妻のためのSF導入ブックリスト|塀

    はじめに港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だったーー。 などと言っても「ハァ!?(ウサギ)」な奥さんが、最近SF小説を読むモチベーションを高めている。 方々にオススメの小説を聞いているようなので、私も以下の通り、ザッと候補を書き出してみた。 選出基準として、大部の長編は極力回避した。 ローダンシリーズなどは論外だが、最近レコメンドされがちな『三体』シリーズや『火星の人』といった長めのSFを記載しなかった理由はこれである。 また、ハードSFにありがちなジャーゴン満載の作品も避けた。 従って、イーガンやギブスンらの作品は選外である。 時代背景や国家・政府設定が現実の現代と乖離しすぎているものや、翻訳が古く読書体験としてやや厳しいものなども諸々取捨し、なんかこんなかんじになりました。 別に網羅的にランキングを作ったわけでもないし、SF者でもないので「え~?」って思っても許してね。 国

    2023-03-04: 妻のためのSF導入ブックリスト|塀
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    kumokaji 2023/03/05
  • 2023-02-22: 近況 |塀

    じゃじゃ丸ポップコーン。 こいつがジャレコから発売されていたゲーム『忍者じゃじゃ丸くん』のキャラであること、どれくらい認知されてるんだろう。 たしかに売上数100万を数える(Wikipediaより)ヒット作だが、いちファミコンのゲームキャラがポップコーン筐体になるの凄いな。キティちゃんはまだわかるんだけど。。 ていうか2020年に劇場版が公開されていたの知らなかった。 なんかルックが、どっちかというと『忍者龍剣伝』(テクモ)とか『ストライダー飛竜』(カプコン)感あるけど。。 ここ数日の記憶がない。 ずっと上伊那ぼたんの原稿をやっていた。 今月は展開上、ネームが24ページまで膨れ上がり、自身としては経験したことがないスパンでの作画となった。厳しい。 ひたすら描いて、疲れ果てたら床で寝る……を繰り返していた。 子供がやや体調不良で保育園登園できず、終日在宅だったのも厳しい。 合間合間で別件

    2023-02-22: 近況 |塀
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    kumokaji 2023/02/23