先日も「二度目」の引退宣言をした、良くも悪くもお騒がせ作家と言える百田尚樹だが、作品のクオリティは極めて高い。この、50代で小説家になった放送作家は非常にユニークで、日本一売れる小説家と讃えられる一方では、暴言、失言で度々ちまたの顰蹙を買っている。それでも、自由奔放な発言を辞めないあたりは彼の真骨頂か。 太平洋戦争を主題に優れたプロットで戦争文学の新境地を拓く 人物像が賛否両論あるのはともかくとして、彼が発表してきた作品群はいずれも読み応えがあり、実際に多くの読者を獲得しているのは事実だ。 「永遠の0」は2006年に発刊された本だ。 関西の人気テレビ番組「探偵ナイトスクープ」等を手掛けてきた放送作家の百田尚樹の小説家としてのデビュー作であり、異色なのは文庫化されてから2012年にミリオンセラーとなった本なのだ。 Sponsored Link Advertising そのまさにブレークスルー